メカブ(メカPのブログ)

技術解説やアイマス動画の感想など。

快楽天カードマン編集後記

どうもメカPです。音MDM天おつかれさまでした。
いや、編集後記ようやく書き終わった……………。
マイペースにちまちま書き進めてたら早半年。完全に時期を逸してしまいましたが、当時を懐かしんで読んでもらえたら幸いです。
 


コイツはどうやって生まれたのか?

 
■2022年7月 参加
那須ピーマンさんから参加オファーを頂いたのは2022年7月頃。
普段音MADらしい音MADを作っていなかったのでご指名は予想外でしたが、自転車泥棒合作に参加したりして音MAD界隈と少し接点が出来ていて、そういうところで目に止まってお声が掛かったのかなと思っています。きっかけを(多分)作ってくれた芋タルトさんに感謝!
 
 
■2023年2月 マッチング
音MAD界隈に全然知り合いが居ないのでガクブルで臨んだマッチングでしたが、3巡目という早い段階で無事MUMEIさんとコンビ成立できて心底ホッとしました。
 

関内さんとはお互い指名しあっていたもののタイミングが合わず不成立に。マッチング終了後に少しお話し際に「指名返したかったけどメカPのプロフに「出来れば音声だけ担当希望」と書いてたので一巡ためらってしまった」と仰っていたので、プロフの文章って本当に大事だな〜としみじみ。「MUMEIさんとの合作めちゃくちゃ楽しみにしてます!がんばりましょう!」と熱い言葉を貰えてとても気合が入りました。関内さんと組めたら「いいち⚪︎こ」ってコンビ名にしたかった……。
 


運命を変えた一文

 
「DのM」で優勝した「超正当派」の神酒さんにもご指名を頂いていました。自分は人見知りなので指名を返せず申し訳なかったのですが……。本番放送終了後にお話した際に「メカPと組むならSoul'd OUTと思って構想していた案が結果的にDのMになった」と仰っていてびっくり。僕の方は酔っ払ってたのもあって「じゃあ実質メカPのおかげってことですね!」みたいに調子に乗ってました。恥ずかし~。
色々あったマッチングでしたが、ボタンを一つ掛け違えていたら「掘り鉄」も「快楽天カードマン」も「DのM」もなかったと思うと運命を感じますね……。
 
 
■2023年2月 コンビ結成
相方のMUMEIさんとは初会話だったもののニコマス(ニコニコのアイマスカテゴリ)勢としてお互いの動画も見ていたし、共通の話題が多くてすぐに意気投合。コンビ名もシャニマスのユニット名をもじって「放課後おたずねものプロデューサーズ」にすんなり決定しました。
作りたい動画の方向性も一致しました。当時のメモを見返すと
  • ニコマス視聴者に刺さる
  • 音MAD好きに刺さる
  • 展開がある
  • 確変がある(ヒットでも点を取るけどホームランも打つ)
  • 吹き出すくらい笑える箇所がある
  • ツッコミやすい
などを挙げていました。ニコマス視聴者に刺さるのを作りたかったんだ、最初は……。
 
 
■2023年5〜7月 ダブルコウメ期
ただお互い忙しかったり妙案が浮かばなかったりでネタ出しは順調にいかず、ようやく方向性が決まったのが5月頭。
当初の案は芸人のコウメ太夫シンデレラガールズ白坂小梅ちゃんを軸にした「ダブルコウメ」というものでした。サビの音ハメが気持ちいい反面、そこ以外構想が決まっていない不安要素がありましたが「作りながら考えていきましょう」ということで制作開始。
 
ただ作り進めていくと不安は的中し、音埋めは難航を極めました。
 
根本的な問題として「コウメ&小梅のセリフがスローすぎてbpm速い曲と相性が悪い」「コウメのネタはワンセンテンスが長いのでパッパッとテンポのいい展開が作りにくい」あたりがどうにもならず、アイディアで打開できそうもないということが判明。
加えてまたしてもお互い多忙で制作が進まず、「あ、これ本格的にダメそう」と気付いたのが7月末。締切は1ヶ月先に迫っていました。
 
MUMEIさんはダブルコウメを頑張って進めてくれていたので相当悩みましたが、最後はダブルコウメを提案した自分が決めるしかないと思ってネタ変更を決断しました。
今回映像をMUMEIさんに全面的にお願いする分、ネタは自分が考えなければという使命感があり、MUMEIさんも僕に任せてくれたところがあります。MUMEIさん自身も突き抜けた発想力の持ち主でありながら、今回それを差し置いて主導権を握らせてもらったのに、出来たのが無理矢理感のあるネタではMUMEIさんに申し訳が立たず、何より自分自身が納得できませんでした。
 
 
■2023年8月 快楽天カードマン誕生
8月頭、締切も1ヶ月先に迫り、お盆休みを過ぎてしまうとまとまった作業時間の確保も難しくなるため「今ネタを変えなかったらもう引き返せない」と覚悟を決めて頭をフル回転させていました。
 
発想のとっかかりを求めてMADを巡回している最中、大崎姉妹のウィスパーボイス素材が特徴的な某シャニマスMAD(風評被害回避のために伏せます)を見ながら
「ネタの中身で勝負しようと思ってたけど、シンプルに耳心地が新鮮な素材っていうのもいいな」
と考えているときに「そういえばミリオンでASMRのボツネタがあったな……」と思い出したネタがありました。
 
以前、ミリオンライブの「恋のLESSON初級編」という曲を改変して「恋のLESSON処刑編」という替え歌を作ろうと思い、歌声をデスボイスに加工する方法を調べていました。
 


こんな感じのやつ

 
結局デスボイス加工は上手く出来なかったのですが、副産物でウィスパーボイス加工法を編み出してしまって。(なんで?)。せっかくだからこれで何か作りたいな〜と思っているときに、ミリシタで「aikane?」という曲が実装されることに。
 


aikane?のジャケット

 
これを見た僕は楽天カードマンじゃん」と思い、「aikane?」もちょうどうるさい系の曲だったので、「YouTubeでASMR聞いてたら楽天カードマンのCMが流れて耳破壊」のミームをパロって「ミリオンのASMR聞いてたらaikaneが流れて耳破壊」というネタ案をメモしていました。
 
それをこの瞬間に思い出して
シャニマスのウィスパーMADいいな」
→「ミリオンでASMR耳破壊ネタ案あったな」
→「元ネタがそもそも面白い。ASMRカードマン耳破壊で作りたい」
→「ラストにもう一展開欲しいな」
快楽天カードマン」
 
と一気に閃いたのです。
快楽天カードマンはアイマスMADでは無いものの、アイマスPだからこそ思い付けたMADだったんですね。
翼、茜、甜花、甘奈、ありがとう。アイマスに感謝…!
 
それで早速MUMEIさんに相談するとMUMEIさんも好感触で、ならばということで8/4に正式に方針転換を決めました。
MUMEIさんが「アイマス題材にしたかったけどしょうがないですね」と名残惜しそうに言っていたので「悪いことをしたな……」と申し訳なく思いましたが、1週間後にはノリノリでカードマン衣装を買ってました。申し訳なく思って損した。
 


この人、コスプレに躊躇が無さすぎる……。

 
■2023年8〜9月 快楽天カードマン完成
方針転換後、制作は順調に進んだもののやはり制作期間1ヶ月は短く、最後までバタバタしました。MUMEIさんには大変ご苦労をおかけしました……。
お互いASMRの知見ゼロの状態で素材集めから始めて完成まで1ヶ月、MUMEIさんじゃなければやりきれなかったと思います。本当に感謝しかない。9月には立派なASMR中毒者になっていました(涙)
 
完成品の提出は本当に日付変更ギリギリでした。
 


提出期限直前、瀬戸際の一幕

 
 
■2023年9月 敗北
動画の完成度には満足していたので、Bブロック結果発表の瞬間まではワンチャン優勝あるかもと本気で思ってました。前回の音MDMを見ていなかったので進行が良く分かっておらず、優勝インタビューがあるかもと思って優勝コメントなど考えていました。
「いやー、音MDM天の天は快楽天の天でしたね。応援ありがとうございました。これにて閉幕ゥ〜!」
みたいな。
それで「ネタかぶりしてたらどうしよう……」と本気で悩んでました。してねえよ。
 
で、結果はご存知のとおり。MUMEIさんと通話しながら見てましたが敗退の瞬間はさすがに「うわーっ!」って声が出ましたね。Flame Keeperは強かった。
その後は「まあ快楽天カードマンも実質ジャンプヒーローみたいなもんやし……」とFlame Keeperを応援してましたが、「DのM」が優勝したときも興奮しすぎて「うわーっ!」って声が出てました。めっちゃ楽しんでるな。
ネタの大会なら快楽天カードマンもいい勝負出来てたかなと思いましたけど、アツさやスリル等、ネタプラスアルファで視聴者の心を揺さぶった作品が強かったなという印象です。いやー面白かった、大満足!
 
 
■本番終了後
本番直後のDiscord通話で「アイマス好きだからMUMEIさんとメカPのアイマス合作すごい楽しみにしてたんですよ💢でもASMRも好きだからOKです👍」みたいなことを言う人が3人くらいいました。マジで全員同じこと言ってた……。
だから「ラスサビで「快楽天カードマーン♡」って囁いてる双子は甘奈と甜花のボイスですよ」って教えてあげたら「そんなの知りたくなかったです」って言われました。すまんかった。
 
以降も色々あり、Twitterで連日トレンド入りしたり、ファンアートになったり、ニコニコとYoutubeで何度も削除されたり、解説動画が出来たり、10選で票が割れたり、年越しの生放送で流れたり……。とにかく話題にしてもらえたなという感想です。
 
話題になったのも元を辿ればBブロックの早い出順で登場できたからで、未完成動画やホラーで「助けて快楽天カードマン」、決選投票で「快楽天カードマンに投票した」みたいにコメントでボケやすいシーンが続いたから流れにハマれたんですよね。もし僕らがDブロックのラストを引いていたらここまでにはなっていなかったでしょう。くじ運が良かったな、としみじみ思います。
 
ともあれ楽しんでくれた皆様に感謝感謝!
 
 
■ネタについて
快楽天カードマンは本当にいいネタ思い付いたなと思ってます。自分の歴代作品でもTOP10に入るくらいにはお気に入り。
 
キャッチーでインパクトがあってバカバカしくて誰でも思い付くようで誰もやってなくてネーミングがシンプルで頭使わずに0秒で笑える。短くてサッサと終わるのもポイント高い。「音MDMという大舞台に合わせて特別なものを作ろう」感が無いのも個人的には好き。
あと前半8割くらいを全部フリにしてラストに死角からの大オチでひっくり返す動画が大好きなんですよね〜。余韻を全部塗り替える必殺ボケ、という理想の展開が出来ました。
 
欠点も挙げると、一番大きい欠点は「YouTubeでASMR聞いてたら楽天カードマンのCMが流れて耳破壊」のミームを知らない人には伝わりにくいこと。
やっぱり「ASMR→楽天カードマン」のパターンがお約束として浸透してないのに「快楽天カードマン」までやるのは基礎編から応用編まで一つの動画に詰め込みすぎだと思います。お約束破りはお約束が浸透した2周目以降に出てきてこそなんですよね。
他にも「快楽天カードマーン!」後の畳み掛けでもう一発キラーフレーズが欲しいとか色々惜しい点はあります。ただこのネタを思い付いた8月時点ではこのネタに賭けるしかなかったというか、勝負できるネタが出来てくれただけで万々歳で、それを超えていいネタだったので何も後悔はありません。土壇場でこのネタを思い付いた自分を褒めてあげたい。
 
唯一、「ASMRティメットセンパイ」っていうタイトルは「オミミエッチヘンタイ」くらい突き抜けた方が良かったかな〜というのを今でも悩んでます。
 


声に出して読みたい日本語

 
やっぱり声に出して読みたい語感って大切なので……。
でもMUMEIさんは「ASMRがテーマって伝わりやすいからこれで良かったですよ」と言ってくれてるのでまあヨシ!
 
 
MUMEIさんについて


このアイコン何?

 
この人、快楽天の表紙にモザイク入れるのが異様に速かったです。
 
いや、真面目に書くと、MUMEIさんとの合作は本当に楽しかったです!
 
MUMEIさんがスーパーMADスキルで僕のアイディアを料理してくれるので、なんというか「自作のコント台本を一流のコント師に演じてもらった」みたいな興奮と感動がありました。
また2人の得意戦術を組み合わせてネタをブラッシュアップしていくのも協力プレイみたいでめちゃくちゃ楽しかったです。「今なら感度8000倍!」の音源を投げたら「イクゥゥゥゥ↑↑↑↑」が追加されてて大笑いしたり。
僕は「このシーンはキラーワードを立てるために他のセリフを抑える」みたいな引き算思考で、MUMEIさんは「ここのシーンを盛り上げるために音と演出を足す」みたいな足し算思考だったのもあり、上手いこと噛み合って補いあえました。
あとASMRばかり聞いてたせいで自然と二人ともメスガキ口調になり「ダメダメだね♪」「クソ雑魚お兄ちゃん♪」みたいに煽りあいながら楽しく作業できました。
 
まあ、「とにかくMUMEIさんは最高の相方だったな!」という感想です。
もし歴代音MDM参加コンビが集結する「音MDMマスターズ」みたいな企画があったらまたMUMEIさんと組んで出場したいくらい。
その時はMUMEIさんの出したネタで合作してみたいですね……。
 
 
■音MDM全体を通して
MDM天、最初はお誘いを断ろうとしていたんですよね。
僕は元々制作ペースが遅いので「合作に時間取られて個人作作れなくなっちゃうより個人作作りたいな」と思うタイプの人間で。
それが何故か2022年は合作を3つ掛け持ちしていて、そこに音MDM天のお誘いまで来たのでぶっちゃけキャパオーバーで断ろうかと思ってました。
それでも参加を決めた理由は「楽しそう」「目立ちたい」「音MAD作者と交流したい」とか色々ありますが、何より自転車泥棒合作がすごく刺激になったから音MDM天でもいい刺激が貰えそう」という期待が大きかったです。
 
僕はずっとアイマス界隈で活動していたので音MAD界隈とは接点が無く、初めて音MAD企画に参加したのが2021年の自転車泥棒合作でした。そのとき強烈にインパクトに残ったのが「映像で笑わせにくるパワーがすげえ……」ということでした。
当時の僕は「自分は面白ワードで勝負する投稿者だから映像は省カロリーでいいんだ」と思っていて。映像得意じゃないし、遅いし、頑張った分ウケるでもないし、映像こうしたいというビジョンも無かったので、「映像手ぇ抜いてその時間で音声作った方がいいや」という考えに自然になっていきました。
 
だから自転車泥棒合作でも音声だけボケて映像はボケ無しで提出したのですが、上がってきた繋ぎ動画を見てたら「なんだこのハイカロリーな映像!?」ってなって。
 


自転車泥棒合作2021 微熱さんパート(無許可で掲載)

 
こんな感じで他のパート、特に微熱さんのパートが大暴れしていたので「これは自分も何かしら映像で笑い取らないと見劣りする……」と焦り、〆切後に急遽映像ボケを追加して差し替えしてもらったのでした。
そしてこの時の衝撃をきっかけに「やっぱり音と映像両方で笑いを取る動画が一番いいな」と価値観を変えるきっかけになったのです。というか映像で笑いを取るビジョンが見えたんですかね。15年続けてても伸びしろあるんだからMADっていい趣味だなー。
最近はすっかり「映像で笑いを取りたい!」モードで、先日上げた除夜m@sシリーズの最新作でも「映像の笑い」を追究してたりします。
 

あと2021年は錦鯉がM-1優勝した年で、ナイツ塙さんが「真空ジェシカとかはボケツッコミがニコイチだけど錦鯉はボケツッコミ両方で笑いを取れるから強い」と言っていたのが印象的で、総じて2021年は多角的に笑いを取りに行くことの大切さを学んだ1年でした。微熱さん、隆さん、まさのりさん、塙さん、新しい笑いの扉を開けてくれてありがとう!
 
そんなわけで刺激を求めて参加した音MDM天、普通にエンジョイもしてしまいましたが、一番刺激になったことを挙げるなら「全力で音MADを作るとはこういうことだ」っていうのの天井をぶち破ってもらった感覚ですかね。
躊躇なく楽天カードマンのコスプレをした相方のMUMEIさん、自主制作映画に片足(いや両足)を突っ込んでたわたぴーさんになぽりさん、そして面白から激アツまで最高の振り幅を見せてくれた神酒さんとCkiroさん。「人間全力になればここまで出来るんだな」「最高傑作ってこういうことなんだな」と感銘を受けたし感動しました。人間、自分の持ってる物差しを超えたものを見ると感動で痺れるんですよね。世界が広がった気分になれました。参加してよかった!
 
 
■最後に
相方のMUMEIさん、運営の皆さん、投票してくれた皆さん、SNSやコメントで盛り上げてくれた皆さん、ここまでお読みいただいた読者の皆さん、ありがとうございました。
 
最後に一つだけ言いたかったことを言ってこの記事を終えたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
チャンチャカ チャンチャン
チャチャンチャ チャンチャン
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
チャンチャカ チャンチャン
チャチャンチャ チャンチャン



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
斬新なネタを思い付いたと思ったら〜〜〜〜〜〜

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
やってることほぼゼEROでした〜〜〜〜〜〜

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
チクショー!!!!!!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おわり

人力ボカロしたキャラ・アーティスト数をカウントしてみる2021

長いこと人力してきて結構な数のキャラ・アーティストを人力したけど総数はどんなもんだろうと思ってカウントしてみたのが2年前のこの記事。→人力ボカロしたキャラ・アーティスト数をカウントしてみる

この2年でまた色々作ったので改めてカウントしてみた。

■カウント対象


関裕美、風野灯織


イルミネ(ソロは無し)


ポール・マッカートニー


マユタンさん


ジョン・レノン


百瀬莉緒


ドラスタ(ソロは全員)


ポール・マッカートニー


ロコ


ビリーバンバン(ソロは菅原進さん)


放クラ(ソロは全員)、アルスト(ソロは全員)、ストレイ(ソロは全員)、月岡恋鐘、幽谷霧子、三峰結華


ビリーバンバン(ソロは菅原進さん)


宇多田ヒカルさん


Diggy-MO'さん


ドラスタ(ソロは全員)


フレディ・マーキュリー


硲道夫、星井美希我那覇響四条貴音、アルスト(ソロは全員)、ゆず(ソロは無し)、二宮飛鳥、北条加蓮、藤原肇


ドラスタ(ソロは全員)


Jelly PoP Beans(ソロは全員)


宇多田ヒカルさん


幽谷霧子


白石紬、徳川まつり、七尾百合子、北上麗花、エミリー・スチュアート、永吉昴、真壁瑞希高坂海美、所恵美、豊川風花、高山紗代子横山奈緒

集計結果(今回増加分は赤字

ソロパート有り…63→93
765AS…12人
天海春香如月千早萩原雪歩高槻やよい秋月律子
水瀬伊織菊地真双海亜美双海真美星井美希
我那覇響四条貴音
シンデレラガールズ…21→22
島村卯月双葉杏高垣楓前川みく小日向美穂
本田未央安部菜々佐久間まゆ白坂小梅高森藍子
小早川紗枝神谷奈緒、堀裕子、鷺沢文香櫻井桃華
橘ありす、向井拓海藤本里奈松永涼大和亜季
木村夏樹関裕美
ミリオンライブ…1→16
七尾百合子百瀬莉緒、ロコ、舞浜歩、周防桃子
永吉昴、白石紬、徳川まつり、北上麗花、エミリー・スチュアート
真壁瑞希高坂海美、所恵美、豊川風花、高山紗代子
横山奈緒
SideM…7→9
天ヶ瀬冬馬伊集院北斗御手洗翔太、柏木翼、硲道夫、
山下次郎、舞田類、天道輝、桜庭薫、
シャイニーカラーズ…8→16
小宮果穂、園田智代子、西城樹里、杜野凛世、有栖川夏葉、
月岡恋鐘、白瀬咲耶、三峰結華、風野灯織、大崎甘奈、
大崎甜花、桑山千雪、芹沢あさひ、黛冬優子、和泉愛依、
幽谷霧子
ラブライブ!…9人
高坂穂乃果園田海未南ことり星空凛小泉花陽
西木野真姫絢瀬絵里東條希矢澤にこ
他…5→9
ミゲル・ガーレイロ君、鈴木宏子さん、富永TOMMY弘明さん、菅原進さん(ビリーバンバン)、ジョン・レノンThe Beatles)、ポール・マッカートニーThe Beatles)、マユタンさん、Diggy-MO'さん(SOUL'd OUT)、フレディ・マーキュリーQUEEN)、
ソロパート無し…33→33
765AS…1人
三浦あずさ
シンデレラガールズ…16→18
渋谷凛三村かな子城ヶ崎莉嘉、神埼蘭子、諸星きらり
新田美波多田李衣菜日野茜赤城みりあ川島瑞樹
緒方智絵里、アナスタシア、北条加蓮、五十嵐響子、上田鈴帆
難波笑美、二宮飛鳥、藤原肇
ミリオンライブ…4→2
桜守歌織馬場このみ
SideM…7→5
秋山隼人、冬美旬、榊夏来、若里春名、伊瀬谷四季
シャイニーカラーズ…2→3
田中摩美々、櫻木真乃、八宮めぐる
他…3→4
菅原孝さん(ビリーバンバン)、ジョージ・ハリスンThe Beatles北川悠仁さん(ゆず)、岩沢厚治さん(ゆず)




……ということでソロパート有るだけで93人、総勢126人だった
30人くらい増えていてここ2年の頑張りを感じる。ミリオンが増えたのはだいたい除夜m@s'20のせい、シャニが増えたのはシャニ合作のおかげ。シャニはもういっそコンプリートを目指したい。
2021年は100人の大台に乗りそう。引き続きマイペースにがんばります。

メカPが2020年の自作を振り返る

恒例の自作解説です。2020年色々ありすぎた。


投稿本数は12本と結構精力的。まあ本数より内容が特筆的すぎるんだけど。まじめ系3本は去年から比べるとまあまあ横這い。カウント外だが人力ボカロのハウツー記事も書いた。

ビリーバンバンが歌うエミリー スチュアート「はなしらべ」

まじめ人力その1。
薄紅が結構反響を貰えたので他にも作りたいなーと思い製作。このときはまだご本人降臨する前。
2019年末〜2020年始は正月連休が長くて、除夜m@sもお休みで気力が余っていたのでコタツに篭りながら毎日だらだらと作っていた。ナイキ無双だった箱根駅伝やM1新王者ミルクボーイが引っ張りだこな正月特番など見ながら作ったのが良い思い出。
薄紅から和風曲の連想ではなしらべにしたけど、後からよくよく考えるとビリバンに和風曲のイメージは無かった。ただハーモニーの美しさはビリバンボーカルにして間違いなくよかったところ。コンセプトとしてはエミリーとのユニゾンが一番やりたかったところで、そこがしっかりコメントで盛り上がっていたので達成感でガッツポーズした。
長い投コメは「今回は(お通しも無いし)作風が真面目すぎてコメント付けにくいかな」と思ってコメ稼ぎ狙いで書いたもので、邪なきっかけだったけどはなしらべの歌詞が好きなのは本当なのでこの機会に考察できたのはよかった。コメント付けにくいのは結果的に杞憂だったようで何より。エミリーバンバンコメは笑った。くやしい。
このあとご本人(菅原進さん)が歌われたり、それがご本人(郁原ゆうさん)に見つかったりしててんやわんやだった。推しの声で人力作ったら推しが歌ってくれるとかいう神展開。菅原進さん本当にありがとうございました。なおビリーバンバンさんのニコニコ降臨が語られる際は薄紅への言及がメインでこっちに触れられることは少ないのは少し寂しくもある。ボーカルとの相性では薄紅に軍配が上がる感があり、こっちが2作目なこともあり、納得はするけども。個人的にはこっちも思い入れが深いのでたまに言及されたりすると嬉しい。
技術面のトピックとしては、この作品から人力編集のソフトをPremiereからREAPERに変えたのが大きな転換点だった。Premiereで人力して10年になるが本来映像編集ソフトなので人力に使うのは縛りプレイもいいとこで、REAPERに変えてから格段に編集効率が上がった。薄紅よりはなしらべの方が人力上達してますね!的なことを言われることも多く、自分の実感としても同感だが、背景としてはREAPER採用が大きいと自己分析している。
制作時間は50時間。

たべるんごのうただ

たべるんごその1。
製作のきっかけは伯方さんの「たべるんごのうたマン」。強すぎるインパクトと発想の切れ味にゲラゲラ笑ったあと、自分でもこういうインパクトあるやつを作りたい!と思ってしまったのが全ての始まり。当時のメモを見返すと、うたマン公開が1/18で、翌日の1/19にはもう制作を開始していた。
ネタ出しの詳しい経緯は忘れたが「たべる」からTravelingの連想はそんなにアクロバティックではないし頭を捻った覚えもなく自然と思いついたはず。それより元ネタの歌詞を崩さずにTravelingのメロディに収められたのが偶然の産物ながら「これは芸術点高いぞ!」と一人でテンション上がっていた覚えがある。
2020年の1月2月は理由あって土日がほぼ潰れていたので平日に30分ずつとか時間作ってコツコツ作って2月末に完成。
菅原進さんご本人降臨で周囲が湧いていた最中にまたアーティストの人力を投下、という流れだったので「(宇多田ヒカルさん)ご本人に見つかったらバチさんと一緒に謝ります」というネタをかましてみたところ、なぜかビリバン公式Twitterに捕捉されて「なんでそっちに見つかるんだよ」と頭を抱えたのが懐かしい。
あと文字ドルパートは制作時からお気に入りだったのだが、10万再生くらいまでは全然コメントで反響が無く、「ここすきなのは俺だけかよ」とプチショックを受けていた。今ではここすきコメントを多く貰えていて嬉しい限り。
公開後からウケが良くて手応えに満足していたが、3日後くらいからたべるんご替え歌が流行りだして空前のブームとなり、誰も予想しない規模の流行り方をしてしまった。本作が「第二次たべるんごブームの元凶」という評価を得てしまったのは皆の知るところ。
個人的に「うただ」は「空耳活用+替え歌でたべるんご歌詞をきっちり再現」という難易度が高く再現性の低いことをしたつもりだったので、爆発的な流行になったのはyoutt6さんの「たべるんごぽるのうた」、MUMEI_ver.SPさんの「たべるんごのうたを夜に聴いたせいです。」などで採用された「とにかくたべるんご要素のある替え歌をする」といういわば新フォーマットの発明の寄与がかなり大きいと思っている。それを「ごぽる」の投コメで「うただを見て思いつきました!」的な言及をされたので自分が元凶みたいになってしまった。おのれyoutt6さんめ。
図らずも色々な流れの起点となってしまった上、当時の自分は率先してネタ方面に薪をくべていたが、後の流れを知った上でブームを振り返ると初期のミーム的な広まり方が危なっかしく恐ろしく思える。最終的に辻野あかり本人にもしっかりスポットが当たるブームに育ったのが奇跡のよう。「たべるんごのこのうた」等であかりへの注目の受け皿を作ったバチさん、屋良斗さん、わんさかPたちには感謝しかない。
制作時間は16時間。

COZMICたべるんご

2/27以降のたべるんご替え歌ブームの起こりを受けて製作。ブーム最初期は顔ぶれが豪華でクオリティは高かったものの、当時はまだ界隈のプチブームくらいの様相だったので、せっかくならブームが続いてほしいという気持ちがあった。
うただは1日で思いついて1ヶ月以上かけて作ったが、こちらは1日で思いついて1日で作った。前作がTravelingだったので「他にTravelが入ってる曲ないかな」と探してこれに決定。
実は本作、作るかどうかで少し迷った経緯がある。うただ投稿後、前々から書きたいと思っていた人力ボカロのハウツー記事の下書きに取り掛かっていて、3/1は久しぶりに予定が無い土日だったので丸々1日記事の作成に充てる予定だった。そこにこのネタを思いついたものの、「1日潰してまで作るほどのネタか?」と少し悩み、作らない側に倒れる可能性も割とあった。ただ「こいつはクリストファー・コロンブス!」のオチは面白いなという思いが後押しし、せっかくだしという気持ちで制作開始。
結果的に全く想定外の伸び方をして4ヶ月後の7月に100万再生を達成。自分の代表作になってしまった。ここまで伸びた理由はやはり原曲の異常な中毒性、たべるんごとミスマッチがすぎるバッキバキのサウンド、そしてキッチリ締めを飾るクリストファー・コロンブスオチあたりのおかげか。
投稿者コメントにオススメ曲リストを貼っておいたら結構な人数の人が本作経由でSOUL'd OUTにハマってくれたようなので予想外の布教が出来てよかった。自分もニコニコでSOUL'd OUTを知った口なのできっかけの連鎖のハブになれたのは何より。YoutubeのSOUL'd OUT民もたべるんご経由のニューカマーを温かく迎えてくれてありがたかった。
付いていたコメントでは「頭がおかしいのか?」「ビリバンが見るんやぞ」あたりが好き。
あと8割ネタで言うけど、これが無かったらたべるんご派生作品で一番伸びたのが「たべるんギョ」になってしまっていたので北の侵略を阻止できたのは良かったんご。
制作時間は7時間。

ムンナイんごのせいにして

たべるんごその3。
ムンナイは過去さんざんネタにしていたので候補曲に挙がるのは必然だった。
本作はオチの「こいつはごろうりん\ハアイ!/」がお気に入りで、これがやりたくて作った。
歌詞であかりと忍のボイス実装を要求しているが、当時ボイス総選挙の動きは把握していなかったと思うので時期的に一致していたのはおそらく偶然。
制作時間は14時間。

人力VOCALOIDの作り方メモ(切り貼り人力ボカロ用)
これ→
人力ボカロのハウツー記事。前々から書きたいと思っていたが、2019年まで動画編集ソフトのPremiere Proで組み立てるというクレイジーな作り方をしていたので、「これ共有しても流石に誰も真似しないだろ……」と思って執筆に至っていなかった。「はなしらべ」からREAPERを使いだしたのは効率改善のためもあるが、ハウツー記事を書くためにもっと一般的なツールを試してみようという動機がむしろ大きかった。結果、思いのほかREAPERが使いやすかったので完全に軸足を移し、2~3ヶ月ほど使って経験値が溜まったので執筆したという経緯。
今見ると荒削りなところも多いが、入門編のマニュアルとしてはそこそこ良い内容が書けたかなと思っている。ただやっぱり実際の作業を見たほうがイメージしやすいと思うし、当時のやり方から改善している部分も多いので、いずれは講座動画を作りたい。
2020年はたべるんごブームを除いてもアイマス人力ボカロ界隈の盛り上がりが活発だった年で、有力な新人Pも何人も現れたが、その中で何人もの方がこのハウツー記事を見て人力を始めたと言ってくれたのが嬉しい限りだった。自称人力Pながらネタ人力ばかり作っている罪悪感が多少あるので、こういった形で界隈に貢献して功罪のバランスを取っていきたい。
みおはす氏が企画した人力作者にインタビューするシリーズなどを通して界隈全体でもノウハウの共有が進んだのは喜ばしい流れだった。アイマスの人力ボカロ界隈は10年以上前から技術力が高いプレイヤーが揃っているものの、ノウハウ共有はあまり積極的ではなかった印象があるので、最近の流れは歓迎。
他方、ノウハウ記事が溢れたことで、入門者向けの交通整理の必要性も感じた。色んな人のやり方を学ぶのは良いが、人によっては矛盾することを言っているので、知見を広げれば広げるほど取捨選択の迷いが生まれる。個人的な意見としては、入門者が実践する際はまずベースを一つに絞ったほうがいいかと思う。色んな人のやり方のつまみ食いをしていると、各作者が必要だと思って書いた記述の背景を理解せずに「大変そうだから」と飛ばしてしまうような懸念がある。受験の参考書と同じと思って、まずは1冊終わらせるというところを目標にしてみてほしい。
執筆時間は21時間。

シドニアのたべるんご

たべるんごその4。なぜかCOZMIC以来黒いサムネが続いている。
一番やりたかったのは「たべるんごのこのうた」の歌詞再現。「たべるんごのこのうた」は、元凶のバチさんがブームの拡大を受けて「辻野あかり本人も知ってくれ!」という思いで投稿したもので、あかり本人にスポットを当てる動きを作った重要な動画だが、当時の自分は「おっ新しい素材か!ハードル高いな!」としか思っていなかった。ブレていないが決定的にズレている。「たべるんごのこのうた」を再現できるメロディと、「たーがーためにー」という冒頭が「たーべーるんごー」に変えやすかったので制作開始。
これまでの自作たべるんごは短かくコンパクトなネタばかりだったが、ブームが煮詰まって界隈が力作で溢れてきた影響か、この頃は自分も自然と力作志向になっていた。一番やりたい軍歌パートがAメロだったのでそこだけやるわけにいかなかったのもある。
作ってみるとネタのキレより「この歌詞使いたい」が先行していたので、キレはCOZMICやムンナイんごに比べると弱かったかもしれない。ただ「岩手には負けじと」オチは地味ながらシメとしてはお気に入りで、コメントでもちゃんとウケていて良かった。サビのダンスはネタの弱さを映像でカバーした形だが、予想以上にいい感じに仕上がってくれてよかった。ダンスをさせたいなーと思ったのは「LOVE&APPLE」を見た影響。たべるんごメドレーにも全力☆Shangri-Laとセットで採用されていて美味しかった。トータルで見て作ってよかったなと思う。
制作時間は58時間。

恋鐘ちゃんデカいなバスト

「Another one bites the dust」と「恋鐘ちゃんデカいなバスト」の語呂が良い、というのが全てのネタ。どうやって思いついたのかは覚えていない。4コマが先だったか、曲が先だったかも忘れた。
タイミングとしては「たべるんご4本連続で投稿したしそろそろ他のも投稿しよう」という流れだったはず。ネタ帳を見返すと初出が2019年9月15日なので、千雪ん坊将軍のすぐ後くらいに思いついていた模様。伸びる予感はあったが、ビリバン・ビリバン・たべ・たべ・たべ・たべと割り込みタスクが多数入って後回しにされてしまった。
サビの「恋鐘ちゃんデカいなバスト」の時点でやりたいこと10割やりきっているが、その後の流れも4コマの内容をきっちりメロディに収めていて偶然ながら芸術点が高いと自画自賛。このへんは「うただ」と共通するところ。前半のタメの部分も構成上いい仕事をしている。この長いタメは「めぐる…めぐる…」と共通するところ。
公開後の反響も良く、現時点で50万再生目前というところまで伸びてしまった。4コマを見るたびに思い出すのかもしれない。
制作時間は17時間。

【検証】各事務所の「でへへ~」比べてみた

2019年の春日未来合作の参加作品。単品カットしていなかったが、未来の誕生日6/28が近づいていたのでせっかくだからとネタを付け足して投稿。この流れは「また髪の話している小早川」と同じ。
手応えとしては「各事務所のでへへ~を検証」という構えにしてしまったため、視聴者がいまいち付いてきていなかったのが一番悔やまれるところ。これが「アホになるボタンを各事務所で押してみた」だったらもうちょっとスムーズに受け入れられたかもと思っている。切り口というかアングルの重要性を痛感した。ただ「虹になったりならなかったりしろ」はアングルが不安だったものの予想以上にちゃんとウケていたので、この辺の押し引き判断はまだまだ研鑽が必要そう。
ロゴを作るのはとても楽しかった。
制作時間は2019年15時間+2020年26時間で計41時間。

【盆m@s】盆 NIGHTに帰省しないで

タイトルで100%伝わるコンセプト、通話アプリラッシュのネタ、投稿時期のジャスト感、と全て満足してる。
去年のネタ「盆 NIGHTに帰省して」を踏まえてこう活かす、というコンセプト勝負なところがあり、時事ネタになったのは目的ではなく結果だった。ただメッセージはちゃんと込めて、ちゃんと受け取ってくれた人も居るので、まじめにふざけるムーブが完遂できてよかった。
制作時間は7時間。

【人力】「ルージュの伝言」Jelly PoP Beans(ロコ/歩/昴/桃子)

まじめ人力その2。
2019年に「ロコキッス」を作った際にロコのクセの強い歌い方を人力で再現するのが楽しく、「他にも作ってみたい」「次はユニットで作りたい」というモチベーションで製作。
そもそも2020年は「まじめ人力をいっぱい作りたい」という抱負でスタートした年で、その決意を込めて年頭から「はなしらべ」を作ったのだが、息抜きで作ったはずの「うただ」から怒涛のたべるんごブームが起こってしまってずっとネタ方面に寄ってしまっていたのだった。本作でちゃんとまじめ方面に戻ってこられてよかった。
元々Jelly PoP Beansの「月曜日のクリームソーダ」が好きで、ドゥーワップ繋がりでルージュの伝言を歌わせたくなり選曲。オケは「月曜日のクリームソーダ」をそのまま切り貼りして置いてみたらいい感じになったので採用。やっぱりEDMサウンドになることでぐっとじぇりぽらしくなる。
じぇりぽは歌い方のクセの強い子が多く、特に舞浜歩はしゃくり・ヒーカップなど音程カーブが跳ねまくり、歌い方も可愛かったりかっこよかったりと大暴れで、再現は大変だったけどめちゃくちゃ楽しかった。ロコは2作目なのできっちり仕上げられた。桃子もなかなか桃子らしくなり満足。反省点は昴で、あまり特徴を出せなかった。ロコと歩が難関だというのが事前に読めていたのでロコと歩の声が自分の理想に近い音源を優先し、結果Flyers, UNION, BNTの3曲、特にFlyersをメインに構成した。ただよくよく聞くとFlyersの昴の声は普段よりキャピキャピしていて単音で聞くとザ・昴という感じが薄く、あんまり人力向きではなかった。次の機会があれば優先する音源をちゃんとキャラごとに分けて設定したい。
公開後のコメントの感触も悪くなく、楽しんで聞いてもらえたようで何よりだった。コメントで教えてもらった「フィロソフィーのダンス」というグループの「ダンス・ファウンダー」という曲がすごく良かったので、じぇりぽかどうかは未定だけどいずれ作るかもしれない。
制作時間は83時間。

八卦よっしゃどすこーいのうただ

たべるんご番外編。
たべるんごの功労者たちがこぞって再現実験みたいなことしている流れが面白かったので便乗。
作る曲は色々考えたけどやっぱり自分の立ち位置的に「うただ」で行くのが芸術点高いなと思って頑張って合う曲を探した。結果見つかって良かった。最後の空耳パートもいい感じに仕上がって満足。
制作時間は13時間。

【人力】瞳の中のシリウス(幽谷霧子)(サビだけ)

みおはすさん開催の「第1回アイマス人力歌謡祭」への参加作品。
時期的に除夜m@s制作の真っ只中だったがどうにか時間を捻出して参戦。
元々自分は「アイマスで人力祭り誰かやらないかな~」とずっと言っていて、みおはすさんの人力作者インタビューでもその話をしたところ、みおはすさんが立ち上げてくれたのがこの企画。企画構想段階から色々相談を受けていたりして、結構自分の好みを反映してもらったので、是非とも参加したかった。
霧子×シリウスは元々作りたくて温めていた案の一つ。難易度の高さは覚悟していたが、実際ところどころで力強い歌い方になってしまい霧子っぽさが薄まってしまった点が反省点。やっぱり急いで作ると寝かす時間が足りずに局所最適になりがち。ただ日程の都合でワンコーラス作る前に公開したのが怪我の功名で、完成させる前にフィードバックを貰えたのは良かった。ワンコーラス版でリベンジしたく、その際はサビにもしっかり手を加えたい。
制作時間は29時間。

除夜m@s'20 如来yers!!!

2年ぶり18作目の除夜m@s。ミリオンオンリーは初。
元々2020年は除夜m@sを作るつもりはなかった。ただビリバンにたべるんごと激動だった年を締めくくるのはやっぱり除夜がいいとか、せっかくだからコロナイヤーのレガシーを作りたいとか、コロナ禍の中で少しでも「例年どおり」を感じてほしいとか、色々思うところあって製作を決めた。
15周年に合わせて全シリーズコラボにするか、作っていなかったミリオンオンリーにするかの二択だったが、全シリーズの場合必然的に看板曲になる「なんどでも笑おう」で勢いのあるネタを思いつけなかったので、今回はミリオンオンリーで製作。除夜m@s'16デレステ再現をしたのが楽しかったので今回はミリシタ再現をテーマに作った。除夜m@s'16の構成はかなり意識した。
譜面再現はGithubにあるMilliSimというプレイヤーを使ったが、譜面読み込みに現在非公開のdllが必要のため作者さんを当たったり、エラーの原因がわからないので創作譜面の先人を当たったりと、導入段階でめちゃくちゃ苦労した思い出。導入を乗り越えたあとはカスタム性も高かったので色々やりたいことが出来た。ただやっぱり全体的にデレステシミュの方が断然楽。
瑠璃色木魚と琵琶法師はタイトルもお気に入りだし琵琶アピールもお気に入り。公開後に見るとちょっと客の歓声がデカすぎてせっかくの琵琶の音が埋もれてしまったのは反省点。絵面的に勢いあったのはよかった。瑠璃色木魚というタイトルなので、この曲だけ琵琶ノーツを瑠璃色にしても良かったかも。打診段階で蝉丸Pに「ゲーミング木魚とか持ってないですか?」「持ってないですね」というやり取りをしたのがいい思い出。
フェスタ・ハンニャシンギョーは久しぶりにコンセプト的に尖ったことがやれて満足。つかみ、Aメロからの変化球、「ね?」のタイミング、「法?法?」のタイミングなどなど、原曲どおりにやるだけで面白い構成が出来るのが運命的だった。松井洋平氏は般若心経リミックスを想定していた……?
如来yers!!!はタイトルの強さと「ひゃくはちまんの煩悩」がやりたくて選曲。先人によって散々ネタにされていたので替え歌考えるのは楽だった。ほぼ年越しの話をしているのに最後に申し訳程度に「悟りを目指して如来yers!!!」で締めるのが雑で良い。表題曲なのでサムネもFlyers!!!絡みのものにしたかったが、あんまりインパクトのある絵面を作れず断念。
ビッグバンズバリ坊!!!!!は除夜m@s'16でいうサマカネ!!のポジションが欲しくて選曲。年越しネタ続きでネタ的にはメリハリが無かったが、「なんてやかましい」や鐘ラッシュなどやりたいことは出来た。反省点としては鐘の音量で、鐘ラッシュは見てるとジワジワ笑えてくる出来にはなってるんだけど、反射的に「うるっせwww」と笑ってしまう音量バランスが本来は理想。元々激しい曲ではゆっくりの曲よりうるさく聞こえにくいハンデは背負っているものの、最低限の音量調整とか出来ることはまだあるので、うるさく聞こえるテクを追求するのが今後の課題。
全体通した反省としては、最近まじめな人力を多く作っていた影響からか今回もまじめ人力と同じくらいのこだわり方で人力を作ってしまい、例年より人力に時間がかかってしまった。そして時間を掛けて良いものが出来たところで仏具や鐘に埋もれるというオチがつく。力の加減、意識してやるのも難しいので、候補音の切り出しは50音あたり5音までにする、みたいに定量的に縛るのが現実的なのかな。
あと打算的なことを言うと例年の除夜m@sは12/30の日付変わった直後に投稿してデイリーランキングに乗って一伸び、12/31に本番当日ってことで視聴者がもう1回見に来てくれてもう一伸び、という黄金パターンがあるのだが、今年は制作の遅れからそのパターンが決まらず残念だった。スケジュール管理は計画的にしよう。
色々書いたものの反響としては上々だったし、繰り返し見ても楽しい作品になったので作ってよかった。2021年はお休みかな。
制作時間は153時間。

全体の振り返りと2021年の抱負

ビリバンにたべるんごにと規格外の大波が目立つが、それ以外も充実した一年だった。
まじめな作品もネタ作品もまだまだストックがあるので2021年もいろいろな動画を作っていきたい。
2021年の抱負として、ミリオンであんまりネタ動画を作れていないのでミリオン強化年間にすること、まじめな人力を3本は作ること、人力ハウツーの動画を作ること、SideM動画を1本は作ること、を目標にしたい。

よかったらニコマス20選もどうぞ→メカPの2020年下半期ニコマス20選


メカPの2020年下半期ニコマス20選

このエントリーは2020年下半期ニコマス20選への参加エントリーです。レギュレーションはこちら


【一人三役で?】Glow Map【踊ってみた】

matuekun さん

とにかくダンスがめちゃくちゃ上手い。過去作のUNIONラストアクトレスも素晴らしかったが、本作は演出の良さやGlow Mapのダンスの良さも相まって感動すら覚え、過去イチの出来だと感じた。
ちなみにミリオン7thライブがコロナで延期になってしまったのでゲーム以外で初めて見たGlow Mapがこれだった。matuekunさんありがとう。

アイマス曲「薄荷」をビリーバンバン菅原進(72才)が歌ってみた。

ビリーバンバン菅原進チャンネル さん

先生何やってんですかシリーズ。薄紅もそうだったが歌い手が変わると歌が表情を変えるというのをこれ以上ないくらい分からせてくれる。アイマスが10年以上やってきたことをカウンターで食らった気分で本当に感慨深い。
某所で「大丈夫、メカPが育てたアイドルだよ」とか言われてたが、育ててねーわ。(恐縮)

【人力VOCALOID】じゅもんをあげるよ【矢吹可奈

冷茶 さん

可奈の人力ボカロ。選曲が可奈と合っていてめちゃくちゃ良くて、歌と笑顔でみんなを元気にするというコンセプトがおまじないアナザーみたいな味わいがあって大好き。ところどころちょっとへろへろな調整も可奈らしさを感じて愛らしい。イラストチョイスも良い。

【人力SideM】ドラスタロンド

タカ さん

ドレミファロンドのかわいさと泣き曲要素がどちらもドラスタにマッチしていて、315プロ勢揃いのSDイラストがかわいさとエモさに拍車をかけている。
タカ氏は2020年6月が初投稿ながら投稿頻度・クオリティとも半端ないSideM人力界隈の大型新人さん。本作はタカ氏の実質処女作で、最近の作品と比べるとやや荒削りなところもあるもののキャラ声の特徴や魅力をしっかり押さえていて、更に2番になると更にクオリティが上がるという「作品を作りながら成長している」感が強く実感できる作品。何よりかわいさとエモさをぎゅっと詰め込んだ雰囲気がとてもよかったので今期はこれを選出した。本作以降も桜庭薫古論クリス都築圭など歌ガチ勢を驚愕のクオリティで攻めたりピエールで可愛い系に振ったりと作風も自在で今後の活躍が一番楽しみな作者の一人。

どうしたらいいか分からない

象ちゃんですP

ニコニコ全体で流行っていたビガビガ戦法テンプレを取り入れたビガm@s。テンプレどおりにジワジワと攻めていってラストのオチで変化球を投げてくるという構成に卓越したセンスを感じる。ぽかぽかする曲調と不安になる歌詞のギャップが中毒性が高く、コメントでツッコミながら視聴する楽しさはこれぞニコニコ動画といった良さがある。
今期の象ちゃんですPは「めぐるポンポコリン」も傑作でどちらを20選に選ぶかかなり悩んだが、よりヘビロテした方という理由でこっちを選出。めぐるポンポコリンは土台の音MAD部分の名作性と「ホアアアアアアアアアアア」というキラーアイディアの天才性という組み合わせが最高で、義理義理から続く象ちゃんですPお得意の作風だった。2021年も活躍を楽しみにしている。

なんか最近おかしい

ジョコリコ さん

フリースタイルビガm@s。ビワとアケビのところがツボに入って何度見ても声出して笑ってしまう。今期一番のお気に入りかも。

【あきあか】アップルパイ・プリンセス【2Dぷちリッチ】

バチ さん

たべるんごのうたで時の人になったバチさんの贖罪シリーズ(好き勝手言う)。双葉のぴょこぴょこ、楽しそうな素の笑顔、キメるところで決まらない下手な笑顔などなど、公式モデルの魅力が再現されていてとても良い。後方無言彼氏面砂塚あきらもいい味出してる。特にCメロが好き。りあむ視点っていうタグも良い。不在でも面白い女。アップリの人力ボカロも期待してます。

【人力SideM】ラビットファー【水嶋咲】

竹本 さん

咲ちゃんの人力ボカロ。選曲と人選がジャストミート。調教がキャピキャピしていて最高。この組み合わせ最高じゃんっていうのが味わえるのがアイマス人力の良いところだ。

グルメスパイザー

黛冬優子 さん

ニコニコで局所的ブームを起こしたグルメスパイザーの音MAD。全編通して音ハメが気持ちよすぎる。投稿者名が黛冬優子なのもすき。投コメもすき。たぶんグルメスパイザータグで一番ヘビロテしてる。

ンゴメイカ

ウェカポP さん

たべるんごブーム収束後の下半期において一際存在感を放っていたたべるんご動画。八頭身りんごろうのキモさ、泣くバチ式あかりんごのかわいさ、曲の良さ、ストーリーの起伏などなど見どころが多く、カオスな作風ながら謎の中毒性を持っている。サムネの吸引力も高く、見かけるたびに視聴してしまう。泣くバチ式あかりんごがバリエーション豊富なのも評価ポイント。

樹里ちゃんに執心

谷幽零 さん

サムネでは分からないけどまさかの手描きMAD。樹里果穂の日常風景を切り取った温かくもセンチメンタルな良作だった。最後のシーンの樹里ちゃんの表情がとても良い。
あと最後いきなり人力してくるのが不意打ちで笑う。

んごんご動画収穫祭

浅丘ヒートン さん

たべるんご名作メドレー。1曲1曲に尺をたっぷり取っているのと小窓で元ネタMADをそのまま流しているので名作ダイジェスト集として視聴できるのがポイントが高く、ブームを懐かしんでコメントでワイワイ盛り上がるのが楽しかった。関連性を重視した繋ぎやコード進行のテクなどメドレーとしても秀作。通しで10回は見た。

【2020/11/5】Dress Up! Akaringo【Happy Birthday】

わんさかP

辻野あかり誕生祭作品。視聴者から募集したデザイン衣装でファッションショーというコンセプトがとにかく良い。衣装のデザインやわんさかPの柔らかな画風からPたちのあかりへの温かな気持ちが溢れ出ていて、ユーミンじゃないけど優しさに包まれているような作品。アイマス二次創作として、プロデューサーロールプレイとして最高では?と感情が昂ぶってしまう。説明で納得できなくてもサビを見ればわかる。見れ。歌詞もいい。聞け。

あかりふぁんくらぶ

シンシア さん

あかりボイス素材を素材の味のままふんだんに使った音MAD。怒涛のボイス素材を浴びるように聞いていると「ああ本当に声付いたんだなあ」と感慨に浸ってしまう。

んごんご動画流星群【11/5は辻野あかりの誕生日記念】

屋良斗 さん

替え歌で辻野あかりの一年を振り返るスピードラーニングメドレー。公式コンテンツ中心に基本的なネタからマニアックなネタまで幅広く扱っていて、楽しみながらあかり知識を増やせるのが嬉しい。界隈の外でライト層として眺めていると「たべるんご!ボイス実装!新曲!流行語大賞!」みたいな大きな流れ以外は見えにくいが、ちゃんと公式供給があって担当Pが喜んでいる風景があるというのを見られるのがこういう二次創作の一番いいところかもしれない。去年の組曲に続いて年イチの恒例になっているので来年の誕生祭も楽しみ。

【人力VOCALOID周防桃子に『プラリネ』を歌ってもらった【周防桃子生誕祭2020】

うももP

桃子の人力ボカロ。サビの力強い歌い方が曲調とマッチしていて心を打つ。人力も動画も良いが個人的には

「うちの桃子はどうやら低音が苦手なようで、A,Bメロは苦戦しつつもストイックな彼女なりに頑張ったみたいです。サビ(歌詞は2番)は凄く気持ちよさそうに歌っていたので、是非そこまででも聴いて頂けたら嬉しいです。」

っていう投コメが印象的だった作品だった。素材の相性の都合でサビが上手くいくけどAメロBメロが上手くいかない、みたいなのは人力ボカロあるあるなのだが、そこを隠すでも開き直るでもなく、Pとアイドルの二人三脚を感じさせるストーリー仕立てにしてバックストーリーを補強していたのがとても良かった。

どぅ どぅ らむぅれ どぅ

ことぶき さん

凛世の佇まいにレトロ洋楽の雰囲気が最高にマッチした傑作。シャニマスコミュ自体がこういう情景美というか空気感を追求したものが元々多いが、それをBGMと合わせて組み立てる構成力が素晴らしかった。今期の情緒感一等賞。

【人力VOCALOID白金ディスコ【杜野凛世】

三色パーカー さん

凛世人力。短いながら違和感を全く感じさせない人力が光り、久しぶりに「クオリティでニコマス全方位を殴るタイプの人力」が出たな!と思えて感慨深かった。処女作でピーちゃんにうんこさせてたPとは思えない。選曲も映像も雰囲気にマッチしていて良かった。

メルヘン∞メタモルフォーゼ!

❤︎/もあい さん

メルヘン∞メタモルフォーゼ!の手描きアニメMV。ステージのペンライトやテレビのブラウン管などなど光の表現が息を呑むほど素晴らしい。ウサミンの背負ったストーリーのエモーショナルさを凝縮した、笑顔で泣けるMVだった。

カービィのBGMに合わせて大崎姉妹がお留守番する動画

しどろ さん

大崎姉妹のウィスパーボイスが最高に中毒性高い傑作ASMR音MAD。耳心地よく可愛く無限に聞いていられる。ピャーとかキキードンッとかヒヒィンとかデンカチャン!?とか言ってるばかりがシャニマスMADではないという大事なことを教えてくれた動画。

★サムネ1選
ンゴメイカ

ウェカポP さん

ずるい。

感想・総評
辻野あかり誕生祭に人力歌謡祭、ビガm@sにグルメスパイザーと楽しい半年だった。20作に絞り込むのに苦労するのは嬉しい悲鳴。流行したネタで一番好きだったのはビガm@s。たべるんごブームは落ち着いたものの辻野あかり本人はボイス実装や曲実装・流行語大賞受賞など話題が尽きず、MADも良作に恵まれていた。たべるんごブームの勢いを殺さずに真っ当な方向にレーンチェンジできた印象。ソロ曲やカバー曲も楽しみだなあ。
また個人的には人力界隈の活性化が嬉しい半年間だった。以前自分が書いたブロマガ記事で人力を始めたと言ってくれる方を何人も見かけたり。人力作者インタビュー人力投稿祭などみおはす氏が様々な企画で盛り上げてくれたり。たべるんごブームで人力始めたという人も多く、アイマス人力界隈の人力ポテンシャルの高まりを日々感じている。ネタ人力もまじめ人力もますますの盛り上がりを期待したい。自分もがんばります。

こっちもよかったら→メカPが2020年の自作を振り返る


たべるんごブーム初期作品を動画ジャンル軸で振り返る

たべるんごのうた1周年に寄せて、あまり語られてこなかった切り口でたべるんごブームを振り返る記事その2です。

その1では「たべるんごのうたブームは音MADのブームではなかった」という話をしました。→前記事:たべるんごのうたブームは音MADのブームではなかった

今回は動画ジャンル軸[1]で振り返るという趣旨で、たべるんごブーム初期における動画ジャンルの変遷を画像にまとめてみました。
(クリックで拡大推奨。8分割です。[2]










リアルタイムで流れを追っていた人には懐かしいんじゃないでしょうか。リアルタイムで追っていなかった人にも、前半の農閑期や、後半水色がドアアーーッと圧倒的になっていく流れが伝わるかなと思います。伝われ。

細部の流れには色々な見方があると思いますが、自分の個人的な見立てや所感、補足・蛇足は以下です。

  • 最初期はマッシュアップ・リミックス・アレンジがブームの主体で、投稿があまり途切れない期間が2週間半ほど続いていた。うたマンもここ。
  • 2月は終盤までアレンジ・マッシュアップが途絶え、ブームも沈静化。一方バチP・わんさかPが活発にあかり動画を投稿していて、たべるんご派生より盛り上がっていたように見える。この流れで2/22に投稿されたのがバチP・わんさかP合作の「りんごろうえかきうた」。
  • バチPとわんさかPは同日投稿になることが多く、「カエル説」「カエル説2」「たべるんごのこのうた」と3度も被っていた。Twitterを見てる感じでは示し合わせたわけではなく偶然っぽい。
  • 通称・終身名誉あかりPの屋良斗Pの参戦は「りんごろうえかきうた」の派生から。なお屋良斗Pのあかり動画としては貫禄の8作目。
  • 2/24前後には「うただ」以外にも「えかきうたとその派生」「久々のアレンジ」「AIきりたん」等再燃のきっかけが集中していた。シンクロニシティなのかコロナ影響なのか。
  • 辻野あかり動画最古のAIきりたんはわんさかPの「show night!」で、AIきりたん公開から46時間後の出来事。
  • 「うただ」は「たべるんごのうた」の歌詞を崩さない再現替え歌のはしり。再現替え歌は投稿直後にフォロワーが複数現れたが、「ごぽる」「サカナ」等で歌詞自由度の高いアレンジ替え歌が現れて以降、主流はそちらに移った。
  • 2/27 19:30にyoutt6氏「ごぽる」を投稿、2/27 22:20にMUMEI氏「わしもサカナでりんごろうしたいな」とツイート、2/28 20:32にMUMEI氏「サカナ」を投稿、という時系列であり、「サカナ」制作のきっかけは「ごぽる」かもしれない。
  • 「たべるんごのこのうた」は、バチPの語るところによると「うただ」以降の「何でもありの様相」を懸念してあかり本人に焦点を当てるべく投稿されたが、当時は「何でもあり」の振れ幅の最大値がせいぜい食べるん坊将軍くらいで、コンギョや煽りんご作品も未登場のタイミングだった。直接的に影響があったというより、布石としてじわじわと機能していた形か。

まあ色々書きましたが、単純にみなさんにも画像を見ながら当時の雰囲気を懐かしんでもらえたら嬉しいかなーと思います。

*1 ジャンルの分け方は私の主観に基づいています。マッシュアップ・リミックス・アレンジを乱暴にひとくくりにする一方、再現替え歌・アレンジ替え歌は分けていたりと恣意的なのは自覚的にやってます。まとめなんてどうしても主観が入るからそれでいいのだ。
*2 Twitterに上げた元画像の方が分割少なくて見やすいかも。(ブロマガは縦幅が制限に引っかかって分割多めになりました)


たべるんごのうたブームは音MADのブームではなかった

たべるんごのうた1周年に寄せて、あまり語られてこなかった切り口でたべるんごブームを振り返る記事その1です[1]



さて「たべるんごのうたブームは音MADのブームではなかった」というのが本記事の主題です。

音MADとは、狭い意味では「元ネタの音声をサンプリングして使用曲のリズムに合わせて配置したMAD」です[2]。「楽器じゃないものを楽器として使うMAD」でもだいたい合ってます。例えば2019年にブームを起こした「SSSS.パリッとマン」はシャニマスの音声をサンプリングしているので音MADですね。2016年にブームを起こした「BEMYBABY」はキャベツPの作品自体は音MAD要素は薄いものの、派生作品群である「BBEMYBABY」は元曲「BE MY BABY」をサンプリングしているものが多く音MADのブームであったと言えます。
このように音MADはアイマスカテゴリにおいても質・量ともに大きな存在感を持っています。今は特にシャニマスMADが顕著ですね。2019年の週マススペシャルをざっくり手元でカウントしてみたところ、100作品中47作品が音MADでした。すごい。

では2020年に爆発的ブームを起こしたたべるんごのうた作品群は元ネタのたべるんごのうたをサンプリングしていたか。
答えは概ねNOです。

第二次ブーム後1ヶ月くらいまでの殿堂入りんご作品を見ていくと、たべるんごのうたをサンプリングしているものは、合いの手的な使用を除くと9%、合いの手的な使用を含めても15%に留まっています。(バチさん作品と紀元前作品は趣旨から外れるので除外。)


いちばん音MAD音MADしているのは「危険なたべるんごのうた」「抜きゲーみたいな山形に住んでいるあかりはどう食べればいいンゴか?」の2作品でしょうか。「さくらんごのうた」「たべるんごに「Ievan Polkka」を歌わせてみた」では主役ではないものの耳心地良いリズム隊として支えているのが印象的です。

では、たべるんごのうたの音MADが主流にならなかったのは何故なのか?そして、たべるんごのうたブームが音MADブームではないことから何が言えるのか?

第一に元ネタであるたべるんごのうたがフリーソフトSoftalkによるもの(=ゆっくり音声)であることから音声素材として希少性が低く、音MADにするモチベーションを喚起できなかった。結果、音MAD制作者の参戦がなされにくく、第一次ブームがあの規模(44日で32作品)に留まる要因になった、と考えられます。
音MADというスタイルは制作環境を揃えるハードルの低さから制作人口が多く、制作のスピード感および界隈の文化から流行への感度が高いです。誰も注目していなかった素材で音MADを作ること(0を1にすること)、小規模な流行に便乗して流行を流行として定着させること(1を10にすること)を楽しむ文化があり、流行発生装置/増幅装置としての役割を持っています。このため、ニコニコにおけるブームは音MAD作品に牽引される形で発生することが多いです。
ただたべるんごのうたは前述のとおり音MAD素材としてはインパクトに欠けていた。このため音MAD作者の沢山いるアイマスカテゴリの中でカテラン長期ランクイン等一定の露出が有りながら、もっともよくある形の流行のレールには乗れなかったのだと考えられます。(例えば「危険なたべるんごのうた」あたりの名作音MADが第一次ブームの頃に来ていたら以降の展開は多少違ったかもしれませんね。)

第二に、第二次ブームで主流となった替え歌スタイルの人気の高さが指摘できます。
第二次ブーム初動では人力未経験者の追随を許さない速度で人力経験者による替え歌動画が投下されて「人力替え歌ブーム」の様相が形作られました。そしてニコニコ総合ランキングへのランクイン等を経てたべるんごブームはニコニコ全体に見つかり、描いてみたや演奏してみた等、各作者がそれぞれの得意なスタイルで参戦してくるフェーズに入ります。ただ音MAD人口の割には音MADで参戦してくる作者は少なく、未経験の人力替え歌に挑戦したり、ゆっくりに歌わせたりする形で何とかして替え歌に挑戦した人が多かった印象です。
たべるんご参戦フローチャート
├1人力経験者
│├1.1人力替え歌を作る(多数)
│└1.2あえて人力で作らない(少数)
└2人力未経験者
 ├2.1ゆっくりやAIきりたんで替え歌を作る(★意外と多かった)
 ├2.2人力替え歌に挑戦する(★意外と多かった)
 └2.3自分の得意ジャンルで作る(描いてみた、演奏してみた、音MAD等)
   (▲人口の割に音MADが意外と少なかった)
たべるんごのうた派生作品群は、コラボ先を選ばず懐メロから新曲まであらゆるものを飲み込むことから一見フリーダムなように思えて、実際は先駆者のスタイルをきっちり踏襲した作品群だったと言えます。
この背景としては、人力編集は音MAD編集と共通点があり人力未経験でも音MAD作者ならとっつきやすかった、AIきりたんが奇跡的なタイミングで公開されて替え歌の手段があった、「たべるんご」「やまがたりんご」等の基本フレーズから農家・アイドル的ストーリーまで替え歌を考えやすい・考えるのが楽しい題材であった、視聴者側の需要としても替え歌の方がウケが良かった、等の理由が考えられます。
なお、素材だけでなくスタイルが流行した例としてはジャガーマンシリーズシリーズカカポ等があります。割と新しめの流行の形なのかも?

また第二次ブームを初動を牽引した人がだいたい「人力も出来る音MAD作者」であったことから、「第一次ブームの段階で音MAD作者に認知されながら音MADとの相性により手出しされていなかったのが、第二次ブームでの替え歌スタイルの確立により手出しが可能となり、音MAD精神で派生作品が作られた結果、雪崩を打つようにブームが始まった」という見立ても出来るかと思っています。



最後に、音MADではなかったたべるんごのうたが流行し、まわりまわって[3]辻野あかりボイス実装を経て、結果「あかりふぁんくらぶ」みたいな音MADが生まれたっていう展開、激アツじゃない??????





激アツじゃない????????????????






(これが言いたかった。)

というわけで、たべるんご作品も、辻野あかり音MAD作品も、これからますますの盛り上がりを期待しています。

次の記事では、第一次ブームから第二次ブーム初期の作品を追いながら、動画スタイルの変遷を見ていきます。
→次記事:たべるんごブーム初期作品を動画ジャンル軸で振り返る



*1 この記事は他人事感満載でお届けしております。
*2 この記事では論旨のために「音MAD」を狭い意味で定義して使っています。「人力VOCALOIDも音MADだろ」という立場については一理あるので反対するところではありません。「狭い意味での音MAD」の話だと思って読んでくださいませ。
  逆に「たべるんごブームが音MADブームじゃないのは自明じゃん。何を当たり前のことをぐだぐだ言ってるのか」と思う人も居るかと思いますが、「音MAD」の定義については案外共通認識がないんじゃないかというのを肌感覚として感じていたので、今回触れてみた次第です。
*3 みんなで盛り上がってみんなが投票した結果です。

たべるんごブーム初期作品を動画ジャンル軸で振り返る

メカPの2020年上半期ニコマス20選(大遅刻)

このエントリーは2020年上半期ニコマス20選への参加エントリーです。
「2020年上半期にニコニコ動画に投稿されたアイマス作品からお気に入りの20作品を選んで紹介記事を書こう!」
という趣旨の企画になります。レギュレーションはこちら
本当は7/31が締め切りだったのですが、8/23に記事を書いています……。いつも遅刻で本当にすみません!

それでは以下、20本紹介してイキます!

●たべるんご部門

たべるんごのうた

バチ さん

第9回シンデレラガール総選挙をも巻き込んで一大ムーブメントとなったたべるんごブーム。
ブーム前夜の流れをイチ当事者として思い返すに、やはりブームの誕生は些細なきっかけの積み重ねによる偶発的なものであり、人と人・作品と作品が影響しあって生まれたドラマチックなノンフィクションであり、決して必然などではなかった。「左端の余白」という活用性の高さ、「BB配布」という素材化への指向性、辻野あかりが背負う物語の王道性。これらがブームの素地になったことに異論はないが、そのポテンシャルという苗に水をやっていたのは個々の投稿者の思いであり、必然なんかよりずっと奇跡的で運命的な展開だった。
ここまで書いておいてなんだが、「たべるんごブーム評」をもって「たべるんごのうた評」とすることへの迷いも正直ある。アップルパイに焼きりんごにりんごジャムと、りんごスイーツを語る言葉を重ねたところでりんごそのものを語ったことになるだろうか……?
ただ一つ間違いなく言えるのは、たべるんご界隈の顔として一緒にブームを楽しんでくれた人がバチさんで本当に良かったということだ。
みんなが集まって一つのムーブメントに熱狂する体験が楽しかったし、ブームを構成する一つ一つの作品も本当に大好きだった。その筆頭がこの「たべるんごのうた」だった。

たべるんごのうたマン

伯方 さん

これを見てゲラゲラ笑って自分でも何か作りたいなーと思って思い付いたのが「たべるんごのうただ」だった。
他のキャラに歌わせる発想も配置も全部うたマンの影響です。

たべるんごのうただ

メカP

私が作りました(生産者表示)。今期はエミリーバンバンとか恋鐘ちゃんとか色々作ったけど影響の大きさを考えるとこれかなって。
これをきっかけに第二次たべるんごブームが起こって、急に時の人になっちゃうんだからブームってのは恐ろしいもので(ビリバン以来1ヶ月ぶり2回目)。ブームの元凶と呼ばれることに対しては他人事感と当事者意識が半分半分なんだけど、まあ注目されちゃったからには色々やろうかと積極的にブームにノリにいった結果大変楽しかった。
あとブームを抜きにしてもやっぱり自分好みの動画だな~と。動画内のネタのキレじゃなく動画そのもののコンセプトで殴る点がお気に入り。


Staんご By Meのうた

ケツからスパゲッティ さん

初手が強すぎるし、2番がズルすぎる。正直一番好きまである。


島人んご宝

kakkato さん

産地偽装コンセプトからの「イーヤーサーサー」が追い打ちとして秀逸すぎて大好き。
歌声の伸びやかさ・人力の心地よさとネタの面白さが備わってて最強なので何度でも見に行ってしまう。


カノンごのうた 《 声 が あ る か ら 歌 い 続 け る 》

一匹狼くん さん

AIシンガーきりたんを使ったたべるんごMADの金字塔。
「AIシンガーきりたんってこんなことも出来るんだ!」という新鮮な驚きに満ちた技術への感動は初音ミクを初めてマイリスト登録したときに似ていて。
辻野あかり、たべるんご、シンデレラガールズ要素を取り入れた歌詞の完成度も高く、幸福感溢れる歌詞が幸福感溢れるメロディに載せてリフレインする体験の多幸感がものすごい。
MADながら実は原曲「パッヘルベルのカノン」の視聴体験として純度がめちゃくちゃ高いのも大きなポイントだと思っていて。歌詞に注目しながら聴くことでカノン様式の繰り返し構成がはっきり意識でき、歌詞に感動しながらカノンの芸術性にも感動してしまう相互触媒のような構成は奇跡的。
本家を抜いて全たべるんご中マイリスト数1位も納得の完成度。


【たべるんごのうた】Eat Apple!! のうた【full】

おさしみ さん

たべるんごブームの中で誰もが予想した選曲ながら皆の期待を飛び越えてくれた名作。
ダウナーな歌詞世界が山形の境遇とマッチしていて普通に感心してしまう名作性があるが、やはり結びの歌詞がこの作品を傑作たらしめている。


ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界(山形)より

らすくP

第一次ブームに近い趣向のたべるんご。
映像や展開での盛り上げ方・畳み掛け方がセンス抜群で、何度も聞いてしまう中毒性がある。
カラヤんごの語呂の良さもすき。


☆私は上に行くんご☆辻野あかりボイス&総選挙応援一人テニミュ【あいつこそがテニスの王子様

屋良斗 さん

遅咲きで脚光を浴びたんごんご動画に続き、ネタを楽しみながらあかりのダイマを聞けるコンセプトが嬉しい、満腹感のある名作。
屋良斗さんはわんさかPと並び、多彩なスタイルであかりの魅力を発信する、ニコマス辻野あかりPの二大巨塔という印象。たべるんご以前からのあかりPがたべるんごブームを取り入れながら積極的にあかりをプッシュする動画をどんどん出してくれたのも、たべるんご界隈・あかり界隈に温かさを感じる大きな要因だった思う。
元歌詞を活かした替え歌のセンスと担当愛溢れるフレーズの採用が光り、同じく替え歌を嗜む自分としては嫉妬を覚えるばかり。
「↓この子が辻野」「↓この子があかり」という一貫した注釈も初見さんへの配慮と担当自慢を同時に感じさせ、名ベーシストの演奏のように作品全体を通底する心地よさを形成していて素晴らしかった。


恋ダんごのうた

もすもす さん

サビの棒グラフ飛び越えるシーンが大好きで全たべるんごMADのハイライト映像を作るとしたら絶対選ぶと思う。
サビまでは王道たべるんごMADとして完成度が高いのに、そこから暴走して星野源ネタをぶっ込んでくる構成も大好き。


ここからたべるんご以外です。


●非たべるんご部門

【完成版】餃子、パリッとP.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~【第1回シャニマス投稿祭作品】

virgo cat さん

文句なしに今期一番ノリノリになれる動画。
明るく突き抜けながらエモさを感じさせる元曲のメロディに、トンチキながら楽しく大好きな思い出に溢れたシャニの音素材や映像が組み合わさり、曲と素材両方の魅力が相互に高め合うような傑作性が最高。
激辛の麻婆豆腐を食べると舌が辛さを感じなくなって逆に油の甘みを感じやすくなるのと一緒で(共感しづらい例え)、楽しさがメーター振り切れるとトンチキさとかはどうでも良くなって、却ってエモさの方が沁みてくる、そんな感じ。
仮面ライダーは未履修の自分でも楽しめたが、「OQ(元映画)は0点か100点にしかならない、あれに50点つける奴は真の狂人」といった尖った評価に湧くコメント欄を見ると原作も気になってくる。


アイマス曲「薄紅」をビリーバンバン菅原進が歌ってみた。
ビリーバンバン 菅原進さん

メカPとかいう素人が作った人力ボカロカバーをフォーク界のレジェンドであるご本人がセルフカバーしちゃったやつ。たべるんごと並ぶ今期二大大事件で、個人的にもそうだけどニコマス界隈的にもそうだったはず。
当時の自分の気持ちは界隈の反応をまとめたTogetherだったりJ-Castニュースに取材された記事で述べているけど、やっぱり「曲と歌い手の出会いを通して双方の新しい一面や魅力に出逢える」というのがアイドルマスターが歩んできた道と一緒だなあという思いが強く、感慨深い。
菅原進さんはこの作品をきっかけに人力作品のセルフカバーを離れて色々な歌を発信されていて、「ビリーバンバンさんなら予想を裏切りつつ期待を上回る面白いことをやってくれるはず」という展開の読めなさにも定評があり、オンライン配信ライブにアイマスPが大挙して集まったりと、半年前には想像も出来なかった状況になっている。冷静に考えるとCMを通して親しんでいた大御所の歌声を、アイマスコラボという形で身近に楽しめている今の状況は奇跡みたいなものだと思う。この先も、自分が引き起こした状況ということには極力目をそむけつつ、いちファンとして色々な仕掛けを全力で楽しませてもらいたい。


チュパカブlyers!!!

ジョコリコ さん

チュパカブラ音源のゴリ押しが面白いし、ゴリ押しを丁寧に映像化してるのもほんとすき。
この半年後にミリオン公式でチュパカブラの曲が出て「マトモな方」とか呼ばれるオチまで含めて最高。
Flyersはどうしてこういうポジションになっちゃったの。


【人力VOCALOID】聖・少・女・領・域【幽谷霧子】

眠子 さん

絶対間違いない選曲! 絶対間違いない眠子さんの人力! なるべくしてなった名作。
眠子さんはロングトーンの音チョイスが秀逸だと思っていて、この曲は音数多いメロディながらロングトーンで聞かせるフレーズが多いので相性も良い。
映像も毎度毎度素晴らしく、よしのんのアマテラスひなたのインベーダーインベーダー輝子の天樂、などなど映像含めて好きになってしまう作品が多く、今作もその一つ。


キモオタ風野

キンクロ さん

がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛ま゛のぐん゛
柔らかで美麗なイラストをドブみたいなシナリオに捨てていく姿勢にinm@sの美学を感じる。
ボスプラスル兄貴特有のオリジナルオチや本社爆破にもinm@sのDNAを感じてエモかった(棒読み)。
ピーちゃん迫真の警告、おやすみブースト、龍崎薫など原作ファンが楽しめるネタに事欠かないのも高評価ポイント。
Twitterで描いているシャニマス百合(オブラート)も良いけど、動画新作も楽しみに待っている。


ぎりぎり義理でござyers!!!

象ちゃんですP

象ちゃんですPの天才性を改めて突きつけられた傑作。
音MADには音ハメの気持ちよさを追求する方向性もあるけど、象ちゃんですPの本領は素材の意味を活かしたり捻ったりして繰り出すギャグ百連発みたいな方向性だと思う。
本作で言えばマイナーアニメの空耳、コロッケになる凛世、前作主人公霧子、突然の未来ちゃなどなど、面白さを見いだせる受け皿の広さ、それを面白くまとめ上げられる料理の腕、つまるところ笑いのセンスが卓越している。
そして何より最後のシメが本作を傑作から不朽の傑作にしている。加速するテンポに「お前さ」の意味変活用の畳み掛けはもはや芸術と言ってよい。元々強かったスタープラチナが時間停止を身に着けたような無敵感がある。これ以上に気持ちの良いオチは今後シャニマスMADで見れる気がせず、見れるとすればそれは象ちゃんですP自身によってしか更新できないという確信がある。


大乱闘ワンダリングドリームチェイサーズ.run()

謝罪P

キンクロさんと並ぶinm@sの新星。今期はinm@sが豊作だった。
画力もさることながら、容赦なく首を〆る冬優子、手を繋ぐあさめい、WDCをBGMしたリズミカルスマブラなど名シーンが多く、原作解釈力と演出力の高さが光る。
侵入シーンのガシャ演出はご本人でなく知人のアイディアとのことだが、ここだけのために何度も見返してしまうほどの屈指のお気に入りシーン。
連発できるネタではないのは承知の上だが、新作を楽しみにしている。


自転車泥棒合作 -ダメよ~合作なんて-

合作動画

神谷奈緒なので実質アイマスです。見ればわかる。
ネタの密度と勢いに初見で大笑いした傑作。
投稿者の芋タルト氏が怪物みたいなセンスしているのは知っていたものの、多人数合作なのに全編とおして飛び道具みたいな暴力的な面白さが途切れないことが恐ろしく、センスの怪物みたいな人を揃えたまとめ人の手腕に思いを馳せ、視聴後の余韻の中で普通に感動してしまった。しかも音MAD界隈の尖った価値観と一般の視聴者ウケが両立出来ているように思える。
その上でそんなすごいセンスを投下する先が「ダメ万」というのが最高に笑える。
これで視聴率が2万程度というのもヤバい。みんなもっと見て。


「キワミブレイバー」by 放課後CCOマッコトガールズ【音MAD】
岩鉄ハガネール さん

上半期も終了間近に現れた半期末の怪物。
音ハメが気持ちよすぎるし、畳み掛け方の密度が高すぎる。キワミに主役を譲りながら要所で挟まれるシャニマスネタのキレ味も素晴らしい。ほんと最高。ほんとすき。


月曜日のくりぃむしちゅー池田

JR根岸線関内駅」から徒歩5分 さん

半期末の怪物その2。
「にゅう!」一つでゴリ押す導入部がビジュアルと合わせてここだけで異彩を放つ名作として成立。
メロはレスシリとして秀作という感じだけどサビでまた確変して、「シュー…」「アッー!!!」のコンボが強制的に笑わせてくるパワーが強すぎる上に畳み掛けが凄くて完全敗北。
関内さんはコンスタントに傑作連発しててほんとすごいし、この人が元気なうちはニコマスは大丈夫と勝手ながら心強く思っている。


たべるんごのうたをボサノヴァ風にしてみた

ゆめ さん

サムネ一選。
ごりんと迷ったけどあかりの笑顔が眩しかったのでこっちで。


総評

前記事で書いたとおり、ニコマス史に残る大事件であるたべるんごブームが直撃したこの2020年上半期だったが、20選をとおして振り返ってみると他の動画も負けないくらい元気で、ニコマスの地盤の強さを感じられた。
続いてきた流れと新しい流れが併存して今を作っている感じがとても居心地が良く、ニコマスの雰囲気好きだなーと改めて思った次第。
下半期も変わらず気負わず楽しんでいきたい。